本稿はR141のアップデート情報について記載した記事となります。
※一般利用が公開されているアップデートから、主要なものを抜粋して記載しております。
【Netskope Release Notes】
https://docs.netskope.com/en/netskope-release-notes-version-141-0-0
【Update機能一覧】
・Netskope Secure Web Gateway (NG SWG)
- Access Methods Improvement for Edge Proxy
・Next Generation API Data Protection
- Trigger for Scan
- Migration Assist
・Private Access
- Privileged Remote Access (PRA) Policies Session Recording
- Credential Injection for SSH and RDP Sessions
- Dedicated Local Broker Hostname Per Steering Configuration
- DNS over TCP on iOS
- Throughput improvements for Local Broker
・SaaS Security Posture Management (SSPM)
- Enhanced Predefined Rules and Templates
- Control Visibility to SaaS Security Posture Management Findings by App Instance
・Threat Protection
- IPS HTML Smuggling Behavioral Detection Support for FedRAMP and PBMM
・UI Platform
- Refreshed Log in Experience
【各機能詳細】
■Netskope Secure Web Gateway (NG SWG)
○Access Methods Improvement for Edge Proxy [GA]
・Edge Proxy向けのアクセス方式の詳細分類機能がGAとなりました。
・従来の「Explicit Proxy」に代わり、アクセス元をより詳細な分類で確認できます。
・トラフィックログやSkope ITでは、PXC(Proxy Chaining)、CEP HTTP Trusted、CEP HTTP Roaming、
RBI(Remote Browser Isolation)などを個別に識別できます。
・接続経路ごとにReal-Time ProtectionやSSL Steeringポリシーを適用できるため、
より柔軟で精度の高いアクセス制御が可能になります。
・既存の「Explicit Proxy」ポリシーはそのまま利用でき、編集時には新しいアクセス方式への
移行候補が自動で提案されます。
この機能はベータとして提供されており、利用するにはNetskope Supportまたは担当営業への申請が必要です。
・URL Lookupから指定したURLを参照しているDestination Profileを直接確認できるようになり、
ポリシー適用状況の確認が効率化されます。
・一致するDestination ProfileはApplication、Session、Networkごとに分類表示され、
プロファイルの参照や編集も容易になります。
・URL Lookupの各表示項目はRBAC権限により制御され、権限に応じて閲覧可能な情報が表示されます。
■Next Generation API Data Protection
○Trigger for Scan [GA]
・Skope IT アラートおよび DLP インシデントで、アラート生成の原因となった
「Trigger for Scan(スキャントリガー)」を直接確認できるようになりました。
・ファイルやフォルダの権限を手動で確認する必要がなくなります。
・新規アラートおよびインシデントでは本機能が既定で有効化されています。
・アラートは「Skope IT > Events & Alerts > Alerts」のAlert Details、
DLP インシデントは「Incidents > DLP」の Matched Patterns から確認できます。


・現時点では Malware インシデントは未対応で、今後のリリースで対応予定です。
・Trigger for Scan を条件としたアラートのフィルタリングは未対応で、今後のリリースで提供予定です。
・一部のリソース種別では、具体的な原因ではなく「Resource Changed」として表示される場合があります。
Trigger for scan カラムに表示されるアイテム:

○Migration Assist [GA]
・Migration Assist により、Classic API Data Protection インスタンスおよび関連する Classic ポリシーを
Next Generation API Data Protection へ効率的に移行できるようになりました。
・Classic API Data Protection は 2027 年 6 月 1 日にサポート終了(End of Life)となる予定です。
・従来必要だった Next Generation インスタンス作成、インベントリ収集監視、ポリシー再作成や
検証といった手作業を自動化し、移行負荷を軽減します。
・Migration Assist は「Migration initiation」「Background migration」「Review and cutover」の
3 段階で実施されます。
- Migration initiation:
Next Generation インスタンスを作成し、対応する Classic インスタンスにリンクします。
- Background migration:
Netskope はインベントリを構築し、お客様の Classic ポリシーを自動的に Next Generation ポリシーへ
変換・設定します(手動での作業は不要)。
- Review and cutover:
移行が完了すると、Netskope から、移行されたポリシーの概要、インベントリの状態、
差分情報や例外事項に関する通知が行われます。
これにより、本番環境への切り替え前に結果を確認することができます。
・詳細に関しましては下記メーカサイトをご参照ください。
https://docs.netskope.com/en/migration-assist-classic-to-next-generation-api-data-protection
■Private Access
○Privileged Remote Access (PRA) Policies Session Recording [GA]
・PRA(Privileged Remote Access)ポリシーで、クライアントレスのブラウザベースAnyApp RDP および
SSHセッションの録画に対応するようになりました。
・管理者は PRA ポリシー単位でセッション録画を有効化でき、特権アクセス時の操作履歴を記録できます。
・録画されたセッションは Network Events からダウンロードでき、コンプライアンス監査や
セキュリティ調査に活用できます。
・特権ユーザーによるリモートアクセスの可視化を強化し、インシデント発生時の追跡や証跡管理を支援します。
○Credential Injection for SSH and RDP Sessions [GA]
・NPA Browser Access 経由の SSH/RDP セッションで、認証情報(Credential)の自動注入が
対応されるようになりました。
・ユーザーは IdP 認証後、自動的に接続先ホストへログインでき、パスワードを手動入力する必要がありません。
・管理者は NPA 管理画面で認証情報オブジェクトを作成し、PRA(Privileged Remote Access)ポリシーに
関連付けて利用します。
・セッション開始時に必要な認証情報を Just-In-Time で取得し、接続へ自動注入します。
・認証情報はキャッシュされず、ログにも記録されないため、安全な認証運用を実現します。
・認証情報の保管先として、Netskope 管理の暗号化 HashiCorp Vault または Delinea Secret Server を利用した
外部 Vault に対応しています。
・外部 Vault 利用時は、認証情報を Netskope 基盤に保存せず、セッション開始時に暗号化通信で取得します。
○Dedicated Local Broker Hostname Per Steering Configuration [GA]
・管理者は、Traffic Steering設定ごとに専用のLocal Brokerホスト名(FQDN)を
割り当てられるようになりました。
・従来のテナント共通ホスト名ではなく、ユーザーグループごとに異なるLocal Brokerホスト名へ
振り分けることが可能です。
・Traffic Steering設定単位で柔軟なLocal Broker利用を実現し、運用管理性の向上に貢献します。
・GSLBによる遅延ベースのLocal Broker選択を利用している環境では、
専用ホスト名がDNSフォールバック先としても機能します。
・GSLBが利用できない場合でも、設定ごとのBroker接続を継続できます。
○DNS over TCP on iOS [GA]
・iOS版の NPA が DNS over TCP に対応するようになりました。
これにより、DNS の UDP での応答が途中で切断された場合でも、
TCP 経由で再試行することでDNS名前解決を継続できるようになりました。
○Throughput improvements for Local Broker [GA]
・NPA Local Broker は、合計スループット(アップロード+ダウンロード)1 Gbps に対応するようになりました。
■SaaS Security Posture Management (SSPM)
○Enhanced Predefined Rules and Templates [GA]
・主要SaaSアプリ向けに 30件の新しいPredefined Ruleが追加されました。
Azure AD(6件)、Jira(5件)、Microsoft 365(7件)、ServiceNow(7件)、Zoom(5件)が対象です。
・既存ルールもアップデートされ、Azure AD(7件)、Microsoft 365(4件)、Zoom(1件)の
検出ロジックや評価内容が改善されました。
・管理者は Rules 画面から追加・更新されたルールの詳細を確認できます。
・これにより、各SaaS環境のセキュリティ設定不備やリスクの検出精度向上が期待できます。
・詳細に関しましては下記メーカサイトをご参照ください。
https://docs.netskope.com/en/next-generation-saas-security-posture-rule#change-log

○Control Visibility to SaaS Security Posture Management Findings by App Instance [GA]
・SSPM(SaaS Security Posture Management)において、SaaSアプリインスタンス単位で
閲覧権限を制御できるようになりました。
・カスタムロールを作成し、管理者ごとに参照可能なSaaSアプリインスタンスを限定できます。
・これにより、各SaaSアプリの管理者へ自アプリのSSPM検出結果やインベントリ情報のみを共有できます。
・担当範囲外のSaaSインスタンスに関するセキュリティ設定状況やリスク情報を非表示にできるため、
適切な権限分離を実現します。
・SSPMの運用委任を進めながら、最小権限の原則に基づくアクセス管理を強化できます。
・管理GUI > Settings > Administration > Administrators & Roles
・詳細に関しましては下記メーカサイトをご参照ください。
https://docs.netskope.com/en/rbac-based-access-control-for-sspm-instances
■Threat Protection
○IPS HTML Smuggling Behavioral Detection Support for FedRAMP and PBMM [GA]
・Threat Hunting の HTML Smuggling 検知モジュールが、
FedRAMP および PBMM テナント環境でも利用可能になりました。
・規制対応環境においても、HTML Smuggling を利用した脅威や不審な挙動の検出・分析を
Threat Hunting で実施できます。
・これにより、商用環境と同様に高度な脅威ハンティング機能を活用したセキュリティ監視を実現します。
・詳細に関しましては下記メーカサイトをご参照ください。
https://docs.netskope.com/en/threat-hunting
■UI Platform
○Refreshed Log in Experience [GA]
・ログイン画面および関連画面(EULA、セッションタイムアウト画面)のデザインが刷新されました。
・最新の UI デザインが適用され、視認性や操作時のユーザー体験が向上します。
・本変更は表示に関する改善のみであり、機能面の変更はありません。
・設定変更や管理者による追加作業は不要です。
・既存の認証フローやシステム動作への影響はありません。
